プールに入る季節になると
突然高熱を出したことがある、
そんな方いらっしゃるんじゃないでしょうか?
それは「プール熱」かもしれませんよ。
比較的軽症で済む方もいれば、場合によっては重症化する場合もある病気です。
でも対処法を知っていればけっして怖いものではありません。
というわけで今回は、プール熱の症状や治療方法、予防法について
ご紹介したいと思います。
プール熱とは何?
プール熱、病名は咽頭結膜熱といいます。
アデノウイルスによる感染症のことです。
プールの水を媒介として感染しやすいことから、「プール熱」と呼ばれています。
プール熱の感染経路は?
口、鼻、のど、目の結膜から感染します。
主な感染経路としては、
プールやくしゃみ、感染者が使っていたタオルや食器を一緒に使った
などの場合に感染することもあります。
プール熱の症状は?
プール熱の症状として、感染後5~7日間の潜伏期間を経て、
突然、38~40℃の高熱が3日~1週間続きます。
また喉の腫れと結膜炎を伴います。
喉の腫れがひどい場合は扁桃腺炎になることもあります。
結膜炎を伴う場合は、目が真っ赤に充血します。
発熱、結膜炎、喉の腫れの3つの症状は、
必ず同時に現れるわけではないので注意しましょう。
その他にも頭痛、食欲不振、全身倦怠感などがあります。
また、目の症状は最初は片方から現れて、
しばらくするともう片方にも症状が現れます。
結膜の炎症は下のほうがひどく炎症し、
上のほうはあまりないという特徴があります。
なお結膜の炎症により目の見え方が今後変わってくるといった
永続的な障害を引き起こすことはないようです。
またアデノウイルスの血清型のうちに7型というのが、
心肺機能低下や、免疫機能低下の疾患がある方、
小さなお子様やご老人は症状が重くなる傾向があるので、
プール熱の疑いがある場合は速やかにかかりつけの医師や
規模の大きな病院に診断に行くようにしましょう。
プール熱の治療方法は?
続いて治療法について。
結論から言うと特異的治療法、
つまりはプール熱に効く薬というのはなく、
対症療法で対応していきます。
目の結膜炎症が顕著に現れた場合は、眼科に行って治療する必要があります。
対症療法の一般的な治療は熱を下げることです。
熱を下げる薬としてカロナール、ロキソニンが挙げられます。
効果としてはロキソニンのほうが解熱効果が期待できます。
また、ロキソニンは解熱のほかにも鎮痛剤としての効能もあります。
あと、胃が弱い方はロキソニンを服用することによって
胃が荒れる場合もありますのでご注意を。
副作用も強く出ないので、比較的安全性の高い薬です。
一方、カロナール、化学名アセトアミノフェン。
一昔前はカロナールが解熱剤のイメージでした。
これはもう長い間使われていますので副作用がほとんどなく、
ロキソニンよりもさらに安全性の高いものです。
また、薬でよくありがちな飲み合わせによる副作用も
カロナールはあまりないため、安心して飲むことが可能です。
しかし、万一飲み合わせをする場合は(特に市販薬と医薬品または市販薬同士)
必ず薬局などに相談しましょう。
カロナールのウィークポイントとして、
効き目が穏やかという点があり、即効性はないです。
そのため、人によっては効き目が小さい場合がありますので
その場合はロキソニンが処方されます。
まとめると、プール熱の治療法としては
とにかく薬を飲んで安静にすることです。
プール熱の予防は?
予防として基本の手洗い、うがいに加えて
タオルや洗面具は一緒に使わない。
また、プールから上がったときは目を洗わないがあります。
是非覚えておきましょう。
まとめ
今回はプール熱の症状や治療法についてご紹介しました。
プール熱って言うのは治療薬が無いんですね。
今回の記事を参考にして頂いて、プールで楽しい時間を過ごして下さいね。
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